どうして欠陥住宅ができるのか

日本の建設業界の実情とは

100の分譲住宅があれば、その6割以上の住宅に何らかの欠陥がある、これが、日本の住宅の現在の実情なのです。

住宅の欠陥の事例は、なかなか表に出て来ないことが多いです。
というのは、住宅建設での手抜き工事や欠陥工事は、外からでは見ることができない住宅の内部に巧妙に隠されていることが大半だからです。
このように隠された手抜き工事や欠陥工事がようやく発覚するのは、住宅を建てて長い年月がたったあとや、震災が起こって実際に建物が倒壊するなどして大きな被害をこうむってからであることがほとんどです。

手抜き工事や欠陥工事が公然と行われているせいで、日本の家の寿命は極端に短くなってしまっています。
欠陥住宅でない、しっかりとした工事をした家であるならば、本来は50年以上は余裕で持つのが日本の住宅のはずなのです。
しかも、日本の住宅には手抜き工事、欠陥工事が横行していながら、価格は諸外国の1.5倍~2倍であるという事例もあります。

日本の多くの住宅が欠陥を抱えてしまうことになるその背景には、現在の日本の建設業界に横行しているコスト至上主義にあります。
どの建設会社も基準以下の劣悪な建材を使って住宅を建てています。
元から劣悪な建材を使って家を建てていますので、どれほど腕のいい大工や職人が手掛けようが、質の良い住宅を建てることはできないのです。

しかも、実際に住宅を建てることを請負う職人や大工たちは、様々な面で非常に不利な立場に置かれています。
日本の大工や職人の多くが、短い納期で家を完成させることやぎりぎりのスケジュールで工事をすることを要求されたり、低コストで工事をするように元請けの建設会社から迫られたり、建築主と直接打ち合わせができなかったり、などの事情を抱えているため、結局、欠陥住宅の事例になりそうな住宅しか建てられないことが多いのです。

また、大手ハウスメーカーに工事を依頼すれば欠陥住宅を買わされることはないだろう、などと油断するのは禁物です。
大手ハウスメーカーが建てた家であっても、手抜き工事、欠陥工事の事例がいくつも報告されています。
しかも、彼らは自らの欠陥工事、手抜き工事を施工主に訴えられても、素知らぬ顔で不誠実な対応に終始することがほとんどなのです。
粗悪品の住宅が粗製濫造されていくのを食い止めるためには、住宅業界の根本的な改革が必要とされています。